事業再構築補助金(第9回結果)

先日2023年6月15日(木)の18時に、事業再構築補助金の第9回公募分の採択発表がありました。

全体の母数としては9,363社の応募のうち4,259社が採択で、採択率は45.5%でした。ここ最近は50%越えの採択率が続いてましたが今回は少し下がりましたね。そもそも第9回公募は当初予定がなくて急遽追加募集された枠なのですが、あんまり予算は多くなくて採択数を絞ったのかな?と推測しています。

さて、当社としてはこの回は2社の申請支援をしていたのですが、結果は1社採択、1社不採択でした。当社が支援したお客様が不採択になったのは、事業再構築と他の補助金も含めてもかなり久しぶりのことで、少し落ち込んでいます。期待されていたお客様には申し訳ない気持ちです。

今後の方針として、事業計画を見直しして第10回公募(2023年6月30日締切)に再申請することになりました。それにあたって、お客様の方から事務局に問い合わせして、今回の審査コメントを聞いて頂きました。その内容がこちらです。

評価をA~Cで表す。

事業化点  C

再構築点  B

事業化点のコメント

  1. 既存事業とのシナジー効果が期待されたうえで効果的な取り組みとなるようにもう少し検討が必要である。
  2. 事業化に向けて競合他社の動向を把握したうえでニーズを掴む必要がより大事。
  3. 本事業の目的に沿った事業拡大のための体制面(人材・事務処理能力等)から補助事業を適切に遂行できることが期待されて良かった。

再構築点のコメント

  1. 先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築を通じて地域のイノベーションの向上に貢献できると良い。
  2. 既存事業における売り上げ減少が著しいなど新型コロナウィルス影響で深刻な被害が生じており企業再構築の必要性や重要性が詳しく記載されるのが望ましい。
  3. 新たに取り組む事業の内容がポストコロナ、ウィズコロナの経済社会の変化に対応した強い事業になっていることを評価する。

コメントはいい面も書いてあるのですが、事業化点の評価がCと低い評価でした。1のシナジー効果を含めた効果的な取り組み、2の競合他社の動向把握でニーズをつかむこと、が重要になりそうです。このあたりを中心にお客様と事業計画を練り直します。

またこのお客様の条件では第9回と比べて第10回の方が補助上限が少し低くなってしまうので、補助対象経費も見直す予定です。その点は事業化点の評価にもつながると思われます。

第10回は新規のお客様4社と、再申請のお客様1社の合計5社の申請支援に取り組んでいます。今度は採択率100%になるようまだ一段と気合をいれて残り半月弱ですが取り組んでいきたいと思います。