事業再構築補助金の完了期限延長について
事業再構築補助金は、必ず完了期限までに工事や納入を完了させて実績報告書を提出しないと、補助金が受けられません。完了期限は、交付決定から12カ月または採択発表から14カ月の短い方です。最近は交付決定に時間がかかりがちなので大体の事業者は採択発表から14カ月というのが完了期限になりますね。
しかしどうしても工事や納入に時間がかかって間に合わなくなりそうということはありえます。
下記に掲載する「よくあるご質問【採択後の手続き】」によると、やむを得ない理由として認められれば3ヵ月程度の延長ができるそうです。
先日、私のお客様の方でまさにこのような間に合わない見通しとなったので、延長の申請のために事故等報告書を提出しました。その内容を少し解説します。
事故等報告書
「事故等報告書」はJグランツから提出します。
ログインしてマイページを開いて事業を選ぶと、提出可能な申請という一覧のなかに事故等報告があるので、その「申請する」ボタンを押します。
期限に間に合わない理由を、「事故」として報告する形です。
重要な前提として、まず発注・契約した時の納期は期限に間に合う日付になっていて、その後に先方の業者側の要因でその期限に間に合わない見通しとなった、という形になっている必要があります。
また、完了期限前に出す必要があります。完了期限が過ぎてからでは遅いです。
操作マニュアルから抜粋したのが下記の説明です。
各入力項目について、それぞれ補足解説します。
「補助事業の進捗状況」
この項目には現在の進捗状況を入力します。今回はこのように入力しました。
現在の進捗状況は建築は40%、ランディングページ・HP等の状況は70%となっております。
「事故の原因及び内容」
この項目には事故の原因及び内容を入力します。今回はこのように入力しました。
添付の「工期延長申請書」に記載の通り、世界情勢の煽りで鉄骨材料および断熱材料の入手が困難で工期内の完成が難しく工期延長したいという申請を発注先の建設会社から受けた。
「事故に係る金額」
この項目は基本的には空欄でよいようです。今回は空欄で提出しました。
「事故に対して採った措置」
この項目には事故の原因及び内容を入力します。今回はこのように入力しました。
各業者に早く進めて頂けるように催促しております。当社からも納品状況の確認を行うようにして遅れのないように努めている。
「補助事業の遂行及び完了の予定日」
完了の予定日は、もともとの完了期限(このお客様は2023年1月29日)の3ヵ月後の日付を入れるのが収まりがいいようです。今回はこのように入力しました。
延長の工期が2023年3月13日で、検収後に残金支払になります。2023年4月29日までの延長を希望します。
「備考・その他 その他添付資料」
ここに、発注先業者に作成してもらった「工事延長申請書」をPDF化したファイルを添付しました。
書式は自由ですが、工事名、工事場所、(オリジナルの)工期、現在の出来高、延長の工期、延長理由を明記した書式で先方の代表取締役名でしっかりした文書を作って頂きました。また念のため、この工事延長申請書の次ページに契約書も付けた形でPDFファイルを作成しました。
事故等報告書の承認
提出の翌日すぐにいったん差戻の連絡あり、一部修正して再提出しました。(上記の記載例はすべて修正後の内容です)
そこから約2週間待ってようやく承認の通知のメールを頂きました。
これで晴れて3ヵ月延長が認められたので、さすがにこれ以上の再延長は無理かと思いますので、この延長期限に間に合うように確実に進めたいと思います。