事業再構築補助金(1次公募結果の概要)

事業再構築補助金の公式ホームページに、「1次公募結果の概要」という資料が掲載されました。なかなか興味深いので、今後の2次公募以降の申請に向けて参考になる情報を抜粋してみました。

申請件数

事業再構築補助金の申請件数は第1回公募だけでも合計22,231件の応募件数がありました。

ちなみに令和元年度補正予算の「ものづくり補助金」の1年分の応募数(1次 2020/03/31締切~5次 2021/02/21)が単純合計で30,111件です。この中には不採択後の再チャレンジで複数回応募している会社もいるので重複を除いた実数がおそらく20,000件前後でしょうか? なんと1年分の「ものづくり補助金」の申請件数に相当する応募が、わずか1回の募集に殺到したということで、相当な注目度の高さがうかがえます!

事業再構築補助金の第1回公募の採択者数は8,016件でした。
なお今年度内の総予算が1兆円で5回の公募を行うと発表されています。5回合計の採択予定件数は55,000社と書いてあった資料と67,000社と書いてあった資料があって、どっちが正しいのかよく分からないのですが、いずれにしても1回目で5分の1弱を採択したようです。今後2回目以降は1回目以上に応募件数が増えるのは確実ですが、採択件数は大きくは増やせないでしょうから、2回目以降の採択率は1回目より下がると予想しています。

応募金額の分布と、採択率

公開された資料の6ぺージ目の記載を見ると、応募金額の分布は下記の通りです。中小企業の通常枠の上限である6,000万円きっちりで応募している会社が多いのと、次に多いのが500万円以下や500万円~1000万円以下のレンジですね。

そして個人的にとても気になったのが、5ページ目に掲載された、応募金額の分布と採択金額の分布の円グラフです。これを見るとほとんど同じような割合でした。

つまり、金額が低ければ通りやすいとか、金額が高ければ通りにくい、ということがあまりなく、あくまで事業計画の良し悪しを審査しているのではないか?と思われます。

これは実に興味深いですね!

認定支援機関別の採択率

事業再構築補助金の申請は認定支援機関の関与が必須ですが、その認定支援機関の属性別の応募数と採択数も公開されました。

上記のグラフだと分かりにくいので、少し集約してみました。

認定支援機関の種別応募数採択数採択率
金融機関(銀行、地銀、信金など)8,0853,23040.0%
税理士や会計士6,3901,75927.5%
商工会や商工会議所3,5251,25035.5%
中小企業診断士1,19551543.1%
民間コンサル会社2,07987542.1%
その他95738740.4%

やはり事業計画の策定に長けている、「中小企業診断士」や「民間コンサル会社」の採択率が高いですね。ただ他と比べてすごく差があるというほどではなく、そんなに変わらないとも言えますが・・・

なお当社「山崎コンサル株式会社」が認定支援機関に登録したときの種別は「民間コンサル会社」ですが、代表の山崎は「中小企業診断士」でもあるので両方の要素を持っています。また、当社の第1回公募への支援実績としては、5社のご支援を行って4社採択しましたので、採択率は80%でした。本来は100%を目指していたのでこれでも不満足なのですが・・・

本日のブログは以上です。
また気になる情報がありましたら発信します。